パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

稲村岩鍾乳洞調査ケイビング/
稲村岩洞窟探索

 2004年11月10日(水)、晴れ。東京都西多摩郡奥多摩町日原にある稲村岩で洞穴探索及び稲村岩鍾乳洞調査ケイビングを行う。
 当日はクリアに晴れ上がった絶好の探索日和だ。前回は曇っていたので、もう一度写真を撮りなおすため、まずねねんぼうに登った。
 問題の洞窟のある壁を見ると、前回は上下に細長い洞口であったものが今回は下部の丸い穴しか見えない。狐につままれた感じ。
 よーく観察した結果、細長い洞口の上部は奥行がほとんどなく、明るい光の時は穴として見えないので、奥行のある丸い穴の部分のみが「洞窟」として見えていることが分かった。
 今回は直上尾根の裏側(南側)にある沢から直上尾根に至るルートの偵察が目的なので、巳ノ戸橋から鷹ノ巣山への登山道を稲村岩との鞍部まで登り、その鞍部から下降することにした。
 小さな沢に沿って登る。この沢沿いにも穴ではないかと思われる窪みがいくつかあったが半分水に浸かっていて入れない。急な斜面を九十九折りに登ると目的の鞍部についた。
 この過程で標高差を計算するため25000の武蔵日原を丹念に読んだら、等高線が50m足りないのに気が付いた。
 まず稲村岩頂上への岩尾根を登る。溶食石灰岩特有の尖塔状の岩が続いていた。頂上には3mほどの尖塔状の岩が立ち、半分壊れた小さな社があった。
 東方足下に日原の集落が見え、その後ろに石灰鉱山の白い山肌が広がっている。ねねんぼうも見えたので、ねねんぼうから測量した角度は稲村岩頂上であることが確認できた。
 直上尾根に続くルートは潅木が密に生えルート観察ができなかった。でも、これほど密に潅木が生えていると言うことはフリーで降りられる可能性が高いことを示している。
 鞍部に戻り、いよいよ直上尾根の裏側の沢(以降:裏側沢と呼ぶ)の下降を開始した。
 崩れてきた小さな石灰岩屑に泥が被さった斜面なので、一歩歩くと1mぐらいずるずると滑り落ちる。傾斜は35度ぐらいか。しかし、ブッシュも無く、凹凸もない斜面なので比較的歩き易い。沢幅は広く木もまばらにしか生えていない。沢というより山肌と言う感じだ。
 できるだけ稲村岩から離れないよう、直上尾根直下の岩壁に沿って下る。10分ほど下ると、1985年12月1日に行った稲村岩洞穴探索で発見した「稲村岩鍾乳洞」が見えてきた。
 洞口は高さ2m、幅4mぐらい。入口のホールの奥に狭洞が続いていた。今日はこれに入っている時間が無いので先を急いだ。
 更に下ると岩壁が切れてきたので斜面をトラバースして直上尾根に取り付く。裏側から見ると尾根というより斜面の続きだ。表側(北東側)が切れ落ちているので日原から見ると尾根のように見えるのだろう。
 直上尾根に取り付いた所からはねねんぼうが見えなかったので下りすぎたようだ。直上尾根の岩稜を登ってゆくとねねんぼうが見えてきた。その上の岩稜は60度ぐらいで浮石が多かった。
 登れる自信はあったが今日は無理をしないことにした。この位置ではまだ洞窟のある岩壁は見えなかったので、洞窟の下方にエスケープすることが可能かどうかは分からなかった。次回、この壁の真正面から見て確認する必要がある。
 この位置からでも裏側沢に降りることができたので、その付近にある立木に目印のテープを巻きつけた。落ち葉が積ったズルズルの斜面を下るとじきに東基部沢についた。沢の対面には打ち棄てられたワサビ田があった。ここにも立木にテープをつけて、裏側沢入口の目印にした。
 東基部沢の左岸(稲村岩側)を下って行くと、鷹ノ巣登山道からの沢が合流した所に滝があり、その落ち口付近がどうしても通れない。
 巻き道を探してみたが鷹ノ巣登山道まではかなりの高度差がありそうなので落ち口に戻り水流を観察。水の流れは早いが水深は浅いので登山靴を履いたまま徒渉してそこを切りぬけた。

(小堀 記)  

 

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