パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

藤倉洞窟探索

 2001年3月31日(土)、雪。埼玉県秩父郡小鹿野町で藤倉第1次洞窟探索を行う。参加者は芦田、小山の2名。
 今回の目的は先週行った滝ノ沢洞窟探索の際、地元の人へのヒヤリングで得た洞穴情報──地獄穴周辺にあるという深さ30mの竪穴を探すことである。付近は地形図的にも竪穴があってもおかくない場所であり、実際、深さが13mの地獄穴という竪穴も存在する。また、去年の7月に行った長久保洞窟探索でも、この付近に竪穴があるいとう話を聞いていた。
 そういうわけで、絶対にその竪穴を見つけてやるぞという気持ちで出かけていったのであるが、なんと、現地に到着すると、春の嵐ならぬ春の大雪に見舞われてしまった。とりあず、車で目的地の林道までは行くことができたが、山は完全に雪景色に包まれていた。しかし、せっかく来たのだから、このまま帰るのも情けないということで、探索用の綿つなぎではなく、防寒防水性能を有するケイビングスーツに着替えて洞窟探索を行うことにした。
 着替え終わると、さっそく雪山に足を踏み入れたが、やはり、雪中での洞窟探索は困難を極めた。なにしろ石灰岩体がどこにあるかさえ定かではないのである。石を見つけてはいちいち雪をはらって、石灰岩でないかどうか調べなくてはならない。そうこうしているうちにも雪は降り続き、どんどんと積雪が深くなっていく。
 結局、この日は地獄穴の近くにあるという竪穴を発見することはできなかった。比較的大きめの石灰岩壁と地獄穴の洞口を確認するにとどまった。なお、地獄穴は車から15分以内に行ける場所にあったので、いつでも練習ケイビングに来ることができそうであった。
 この地獄穴の付近は非常に怪しい地形ではあったが、これ以上の洞窟探索はとてもできるような状況ではなかった。それほど険しくはないとはいえ、道なき山中の雪中行軍である。いくらケイビングスーツを着ていても雪山の寒さを完全に防ぎきることはできなかったからである。その寒さには耐えられず、昼頃には車に戻ることになってしまった。
 そして、車にたどり着いたとき、思わずぼう然としてしまった。なんと、出発するときはにはなかった積雪が車と周囲を完全に覆っていたのである。車が林道を降りられるかどうかが不安になったが、とどまればとどまるほど雪が深くなりそうな気配だったので、ローギアでエンジンブレーキをかけつつ、歩行スピードで山を下っていった。
 ところが、それほど山を下らないうちに林道から積雪が消え、山の雪も薄くなっいた。大雪だったのは標高500mより上の近辺だけだったのである。そこで1度県道を南下し、再度北上して地獄穴がある山の麓の集落へ向かった。先週、竪穴情報をくれた人の話では、この富田の集落に竪穴に詳しい人がいるとのことだったからである。
 しかし、何人かの方々に話を聞いて回ったが、地獄穴以外の竪穴について具体的に知っている人は1人もいなかった。伝説の穴があるらしいという話のみ聞き取ることができた。はたして、深さ30mの竪穴はいずこにあるのか? 今後の課題である。それにしても積雪20cmの雪中行軍(雪はガンガン降りまくるし)での洞窟探索は辛すぎる!!

(芦田 記)  

 

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