パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

北秋川洞窟探索

 2000年5月6日(水)、晴れ。東京都西多摩郡檜原村北秋川で第2次洞窟探索を行う。参加者は芦田、小野、小山の3名。
 当日は集合予定時間の20分前──7:40には参加者全員が五日市駅前に集合した。そのまま、車3台を連ねて、払沢(ふっさわ)の滝駐車場に向かう。時間が早いせいかGW期間中にもかかわらず、駐車場はガラガラだった。いちばん奥に駐車し、ここでケイビングができる格好に着替える。
 今回の洞窟探索は、先に行った北秋川第1次洞窟探索の結果を踏まえて行うことになっていた。まず、前回、小野が確認した宮ヶ谷戸の20m級洞窟を確認するため、車1台で宮ヶ谷戸の現場に向かう。
 宮ヶ谷戸の集落よりやや下流にある石灰岩地帯付近には道路沿いに無名の名水(?)があり、駐車スペースも若干ある。そこに車を停めて、北秋川に降り、水の流れを渡って左岸にある洞口に向かう。
 この現場付近は水ノ戸沢第1次洞窟探索の時に訪れていて、北秋川沿いに石灰岩帯が続いていることを確認していたが、そのときは道路からはっきり見える対岸の洞口を見落としていた。これだけはっきりと見えるのだから、付近の住民はもとより沢釣りの人も気がついているはずである。したがって、新洞ということはないだろうが、ケイバーの間ではよく知られてはいない。
 入洞してみると、奥行き15m、洞壁の溶食が激しい立派な石灰洞であった。最奥部は土砂で埋没して終わっている。ディギングは不可能ではないが、あまり希望が持てそうにない。
 出洞後、付近で洞窟探索を行ったところ、最初に入洞した洞窟より左手に回り込んだ、ちょっと上に流出口に見える洞口が見つかった。奥行きは15mほどで行き止まりであった。ただ、ディギングでまだ延びる可能性はある。
 とりあえず、最初に入った穴を「宮ヶ谷戸の穴第一洞」、次に入った穴を「宮ヶ谷戸の穴第二洞」と命名する。
 その後、付近を探索しながら上に登っていくと、すぐに舗装された林道に出た。その林道を移動していくと、石灰岩の転石が落ちてきている涸れ沢があったので、そこを上ることにした。下の県道から山の上に石灰岩壁が視認できていた。おそらく、そこにたどり着けるのではないかという推測だったが、やや東に寄っていたようで、途中から西の方へ移動しながら石灰岩壁を目指した。
 石灰岩壁は下から見たときほどは実際には大きくはなかった。また、あまり溶食もされておらず、洞窟はありそうになかった。岩壁にはクライミング用のボルトが打たれて、付近には簡易トイレも作られていた。どうやらクライマーのゲレンデのようであった。それなら道があるだろうと、探してみると荒れ気味の小道が下の林道に向かって続いていた。
 雰囲気的に洞窟が見つかりそうになかったので、昼前に洞窟探索を断念して、小道を使って下山した。車まで戻り、着替えをすませて、いったん、払沢の滝駐車場に戻ることにした。ここで昼食をとり、午後は前回の洞窟探索で小野が洞口を確認した檜原小学校下の石灰岩壁に行くことにした。
 檜原小学校下の北秋川沿いは石灰岩が露出していて、よく溶食されていた。とくに左岸側の岩壁には複数の洞口が確認できた。一番下の洞口まで約3m弱あり、ややハング気味でフリーで登るのはむずかしそうだった。そこで小野と小山が壁の上に回り込み、ロープを使って洞口まで降りることになった。
 ところが、その降りる途中で別の洞口を発見し、2人が入洞してみると、岩壁の洞口に通じていることが判明した。芦田は、岩壁洞口から輪にしたロープを下ろしてもらい、そこから入洞した。3人で洞内を探検したところ、この洞は岩壁の洞口から上方に延びる穴で、岩壁洞口、上の洞口以外に下流側にある小洞口ともつながっていることがわかった。この小洞口からはフリーで入洞可能である。
 洞内の構造が灯台の中っぽくて上の洞口からの見晴らしが非常によいのと、バス道路のすぐ下にあったのに今まで気づかなかったことから、「灯台もと暗し穴」と命名した。全長は約25mである。この洞穴のすぐ左に奥行き5mほどの小穴がある。さらに上流方向に移動したところ、川に沿って20mほどの割れ目状の貫通洞があった。
 その後、右岸側に渡り、小規模な石灰岩壁沿いに下流に向かって移動していくと、小洞口を発見した。若干の風の流れがあったため、ディギングを行ったところ、人間の上半身までは入洞可能になったが、それ以上のディギング作業と困難であった。
 その後、作業道を見つけ、それを使って払沢の滝駐車場まで戻った。なんと、朝、ほとんど車のなかった駐車場が満車状態で、さらに道路にまで車が駐車していて、多くの人が歩き回っていた。その中で、人の切れ目を選んで素早く着替えすませ、帰途についた。ちなみに道路は大渋滞であったが、対岸側に裏道がしっかりとあり、それを利用して、渋滞に巻き込まれることなく帰ることができた。

(芦田 記)  

 

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