パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


  

奥秩父空中偵察
趣旨
 洞窟探索のためには、顕著な石灰岩壁を発見することが有力で、従来の実地調査は、現地での林道沿いの自動車と、徒歩による山狩りで行っている。
 最近、PCCのメンバに加わった小野は、軽飛行機による岩壁探索の偵察飛行のアイディアを発案した。これによれば、対象地域の上空から、網羅的に岩壁を確認でき、効率の良い洞窟探索の手がかりが期待できる。
 そこで、最近2度地上から歩いた、石舟沢の上空を偵察して様子をつかむこととなった。
 
場所
 桶川〜秩父上空(公式)〜桶川
 
日時
 2000年4月2日(日)10:00〜12:00 快晴、西風
 
メンバー
 リーダー:小野(パイロット、PCC)
 協力:平田(パイロット支援)
 探索/写真撮影:内山(PCC、NTC)、星野(PCC)
 
内容
 9:00 埼玉県桶川市のホンダエアポート脇のホンダ航空 1階クラブルームに集合。天気がよかったので、内山、星野はバイク2台で、池袋7:30発、川越街道経由で、途中ハプニングあるも、無事に現地着。
 小野は先着しており、例の4WD車の ドアにマジックで PCC−>と案内を書いてくれていたので、すぐ解る。 9:30過ぎに平田氏もバイクで到着。事務所で飛行計画、手続き、同乗者サイン 。
使用器材は、セスナ 単発4人乗りJA3938号。
小野車に4名のり、荒川の土手を超えて、滑走路脇の駐機場に到着。10機位が、一面の菜の花が咲くそばに、整然とならんでおり、その一番手前に目指すセスナが係留されていた。
 のどか な日差しのなかで、内山、星野は緊張していたが、小野、平田は手際よく、ロープやオーニングをはずし、機体各部の点検を進めている。少し気楽になって、2人の後から、機内に乗り込む。
「自動車と同じですよ」といわれて見れば、前席2、後席2と荷物スペースの室内であったが、前席はハンドルが2個ついており、構造材や内装も簡素で軽量にできており、大丈夫かなと思う。
 小野がメインパイロットで、内山がサイドにのり、星野は窓の開く左後部に陣取りカメラを用意する。間もなくエンジンが始動して、サイド、動的な機能チェックを小野、平田でてきぱき進めている様子に、改めて信頼感を持つ。
 しばらく、スカイダイビングの降下を待ったあと、いきなり、滑走路脇の草原を走り出し、端まで行ってから滑走路に出て、無線で離陸許可を待つ。エンジンの回転があがったと思ったら、すぐ走り出し、あっという間に離陸していった。ふわふわとした浮揚感がつづき、地上がどんどん遠くなっていく。大型のジェット機には、何回ものっているのだが、この感覚は初めてで、少しくらくらする。
 高度が6000フィート位になると水平飛行に移り、機体も安定して、一息つく。このセスナの速度は最大280Km/hで、高度も1万フィート位が、空気の薄さで揚力の限界らしい。
今回は4名乗機で、小野はしきりに「重たい」と繰り返す。
向かい風だが、すぐに武甲山を横目にみて、秩父上空に達し、さらに299号の北側から、両神山にアプローチする。離陸後30分で上空に到着した。
上空からは道路、川、橋から、家、車など手に取るように見える。また、思いのほか、山地でも、尾根、沢筋とそこに点在する岩壁が、はっきり確認でき、「これは、すごい」と興奮状態となる。すでに窓を開けてあり、持参の300mm望遠カメラで岩壁を手当たり次第撮影する。
両神山から、その一つの沢である石舟沢を中心に、尾根から沢をなめる様にスキャンし、これを4、5回繰り返す。特に、石舟沢上流の左岸の岩壁と、源流部の頂上直下の尾根筋の下の岩壁が注目される。きのせいか、後者では、穴らしい影も見えていた。
 実は、撮影する毎に、場所とフィルム番号を吹き込むべく、ICレコーダーも持参したのだが、興奮して、全体の様子は録音はしたものの、後で、どこがどこだか、良く分からなくなってしまった。
 できれば、ビデオで連続して撮影し、加えてポイントを写真撮影するのが、良いと、後で考えた。
 30分位スキャンの後、299号上空沿いに帰途につく。この途中でも顕著な岩壁が多数あり、一部は撮影した。追い風の」ため約15分で飛行場近くに戻る。小野は菜の花の黄色い絨毯をランドマークに滑走路にアプローチし、見事着陸した。
 出発と逆の手順で、点検と飛行機の係留を行い、クラブハウスにもどった。じつは最後の段階で、星野は酔ってしまい、迷惑をかけた、帰りに、みんなで254号の宮元町のステーキハウスでランチをして、飛行を振り返り、また機会があればやりたいと話し合った。
 そこで、それぞれにわかれ、解散した。

(星野 記)  

 

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