パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

カロー谷第1次洞窟探索/倉沢谷洞窟探索

 1998年10月25日(日)、東京都西多摩郡奥多摩町小川谷支流カロー谷で第1次洞窟探索を行う。参加者は芦田、小堀、廣瀬の3名。
 今回は沢登りのガイドブックに河床面が石灰岩の場所があるということで出かけてみることになった。
 9:10にカロー谷出合いを出発。作業道を使い、5分ほど谷沿いに進む。道が上下に分かれるところで谷に降りる道を選び、谷沿いに上流に向かうが、水量が非常に多く、深い淵を避けるため、何度も尾根を巻くことになる。そして、ガイドブックの「河床面が石灰岩体になっている」という場所にたどり着いた(本に写真が載っていたため、場所が確定できた)が、そこは石灰岩ではなかった。ガイドブックの原稿を書いた人がなめた岩場を石灰岩と勘違いしたようである。
 しかたがなく、目的地をもっと上流にあると推定される尾根向こうの倉沢谷から帯状に続く石灰岩体を目指すことになった。しかし、石灰岩体があるのではないかと思われる場所にたどり着くと、石灰岩の転石はわずかにしか認めることができなかった。石灰岩の露岩や石灰岩壁はまったく存在しなかった。さらに上流まで谷を遡行したが、上流では石灰岩の転石さえ見あたらなくなった。といわけで、カロー谷から撤収することとし、11:50に作業道を利用して下山した。行きは沢沿いだったため、2時間半ほどかかったが、帰りは作業道を使ったため、20分でカロー谷出合いに戻ることができた。
 まだ時間があるため、3人で相談の結果、倉沢谷に移動して、倉沢鍾乳洞の上の方にあると言われている幻の洞窟を探すことにした。車で倉沢谷まで移動した後、昼食をとる。再度準備をして2:10に出発。倉沢鍾乳洞より上流にある尾根沿いの作業道を使って、石灰岩峰を目指して上がっていった。途中から作業道をはずれ、石灰岩壁沿いに移動する。途中、人間が入洞できない小穴を確認するが、ディギングは行わなかった。さらに石灰岩のタワーから続く尾根を越えて、倉沢鍾乳洞の真上にあると思われる沢に出る。
 その沢には、わずかではあるが水流があり、石灰岩の転石が多量に転がっていた。ただし、下流の方は伏流していた。上流は石灰岩の壁で水は約15mほどの滝になって落ちている。落ち口に洞窟があるようにも見えるが、滝も左右の岩壁も登ることができず、今回は確認を断念した。沢を下流の方へ降りていくと、真っ白な石灰岩の溶食地形が顕著になり、複数の小穴が現れるが、やはり人間は入洞できない。そして、高さ約5mほどの断崖に出て、装備なしでは、それ以上降りることができなくなる。それ以上の降下は、今回は断念することとして、沢を戻り返すことにする。再び尾根を越え、作業道を使って16:30ごろ車に戻る。
 結局、今回はカロー谷でも倉沢谷でもなんら成果をあげることはできなかった。カロー谷の敗因は情報源が沢のガイドブック1冊だけだったことである。洞窟探索を行うには複数の情報源が必要であることを痛感した。また、倉沢谷の敗因は時間のなさと装備不足である。ただ、今回は急遽、倉沢谷での洞窟探索を決定したため、やむを得ない面はあったと思う。装備を充分に整えて、再度アタックしたいものである。

(芦田 記)  

 

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