パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

大ガマタ沢・ケイ谷洞測量ケイビング/
雲海鍾乳洞群探検ケイビング

 1987年7月11日(土)〜12日(日)。曇りのち雨。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川大ガマタ沢源流の大ガマタ沢・ケイ谷洞で第4次測量ケイビングおよび雲海鍾乳洞群で第2次探検ケイビングを行う。参加者はPCCより芦田、深田、白幡の3名。江戸川ケイビングクラブより石川典彦氏。
 今回も測量が第一の目的であった。前回は奥部の下層の測量を行ったが、今回は洞口に近い下層部──『大迷宮』の測量を行った。この付近は複雑に入り組んでいるうえに狭洞部分が非常に多い。さらに洞壁の水気と気温の低さのおかげで気力がなえてしまい、測量の作業能率は大幅に低下した。しかし、予定部分の測量は無事に終了し、あとは20〜30m前後の小規模な支洞を5本ほど残すのみとなった。
 大ガマタ沢・ケイ谷洞を午前6時に出洞。朝食をとってから、石灰岩の崖下を南の方へ移動し、雲海鍾乳洞群のある石灰岩峰に向かう。雲海鍾乳洞群は巨大な石灰岩壁の下に雲海鍾乳洞第一洞、雲海鍾乳洞第二洞と呼ばれる2つの洞窟がある。
 雲海鍾乳洞第一洞は崖下から3mぐらいの岩壁に開口しているが、とりつきは、それほどむずかしくない。ただ、洞口付近が今にも落盤しそうで非常に危険である。洞口から入って、すぐに崩れそうな超狭洞があり、そこをこわごわ抜けると立てるぐらいに広くなる。その崩落ホールを少し進むと、突然、蛇行するメアンダートレンチになり、ほんのわずかだが、二次生成物も見られる。最奥部は洞幅が徐々に狭くなっていって入洞不能となるが、風の流れが感じられる。
 雲海鍾乳洞第二洞は、クロールウエイになった奥行き約15mぐらいの横穴である。洞床がガレキで埋まって、天井の高さが20〜40cm程しかないが、洞幅は2〜3mもあり、さらに気流もあるので、もともとは大きな洞窟だったのではないかと思えるが、行き先の崩落部分のディギングは困難である。
 さらに今回、付近の崖下で洞窟探索と埋没洞口のディギングを行ったところ、新洞を1本発見した。この洞窟は奥行き10m程だったが、最奥部のホールが高さ約15mぐらいの竪穴になっていて、上方に外光が見えた。おそらく岩峰の上に、竪穴状の第二洞口が開口しているものと思われる。今後、地上から、この洞口を確認する必要がある。なお、この新洞は『雲海鍾乳洞第三洞』と命名した。

(芦田 記)  

 

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