パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

大ガマタ沢・ケイ谷洞探検ケイビング/
測量ケイビング/大ガマタ沢洞窟探索

 1986年6月7日(土)〜8日(日)。晴れ時々雨。埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)中津川大ガマタ沢源流において、1986年5月5日に発見した大ガマタ沢新洞の第2次探検ケイビング及び第1次測量ケイビングを、また、付近で第2次洞窟探索を行う。参加者はPCCから芦田、白幡、深田の3名、早稲田大学探検部から太田厚氏、村上東志樹氏、内田真利子氏の3名、東京農業大学探検部から呉俊一郎氏の計7名。
 まず、測量を行う前に洞口の拡張作業をした。前回の探検の時にディギングして、通れるようにした洞口であったが、まだ超狭洞で出入りが非常に困難であった。一応、荷物の搬入が可能になるぐらいまで拡げることにした。
二次生成物が発達した支洞 入口の狭洞を抜けたところにあるホールにベースキャンプを設営してから、測量にかかる。探検の能率を上げるために人員を2チームに分けて、交替で探検と測量を行う方式をとった。そのおかげで早くも前回の探検では発見することができなかった二次生成物が発達した支洞(後に測量図が完成した時に主洞であることが判明した)を見つけることができた。
ホールの行き先の壁 その支洞の途中にある斜めに傾いたクレバス状の通路を『ピラミッド回廊』と命名し、終端部のホールを『鍾乳石ホール』と命名した。そして、ホールの行き先の壁上方が続いているように見える。壁は垂直ではないが、泥でツルツルになっていて登るのは相当困難である。今回は装備の関係でアタックを断念した。
 一方、測量の方であるが、主洞は平均的に幅1〜2m、高さ2〜10mぐらいで、その部分の作業は順調にはかどったが、支洞においては極端に狭い所が多くて測量作業は困難をきわめ、その能率は随分と低下した。結局、いくつかの支洞を測量できずに終わってしまった。
 作図の結果、今回、測量できた部分だけで500mに達することが判明した。まだ未測量の部分が100m以上あり、また、未探検の支洞も残されている。そのうえ、洞内で本格的なディギングを行っていない。今後の探検によっては、最低でも700〜800m級の鍾乳洞になると思われる。なお、PCCでは、この新洞窟を正式に『大ガマタ沢・ケイ谷洞』と命名することにした。
 大ガマタ沢・ケイ谷洞の付近には大ガマタ沢・光岩洞や大ガマタ沢のガレ穴、大ガマタ沢の水穴などの洞窟が多数存在している。そこで付近で洞窟探索を行ったが、とくに成果はなかった。しかし、雲海鍾乳洞の位置を確認することができた。全長約80mほどの横穴で、若干の二次生成物が見られた。ディギングによって伸びる可能性もある。

(芦田 記) 

 

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