パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

川乗谷洞窟探索

 1986年4月6日(日)。晴れ。東京都西多摩郡奥多摩町川乗谷で第6次洞窟探索を行う。参加者は芦田、深田の2名。
 川乗谷における過去の洞窟探索は、いずれも雪に阻まれ、これといった成果を上げることができなかった。しかし、今回はベストの状態で探索にのぞむことができた。
 そのおかげで、新洞窟を1本発見することができた。場所は川乗谷左岸、ちょうちん穴より少し下流の、ほぼ同じ標高付近にある小さな露岩の下部である。
洞口付近 洞口付近には、洞内から多量に水が流れだした痕跡が、はっきりと残っている。洞口の大きさは、高さ、幅ともに1mぐらいで、約4m程入ると入洞不能となるが、ディギングをした結果、ギリギリで抜けることができた。
 その先は、高さ1.5m、幅1.5m、奥行き10m程で、ろうそく状の鍾乳石が多少見られる。そして、さらに左へクランク状に曲がり、10m程続く。途中に下への支洞があり、石を落とすと水がはねる音が聞こえる。
獣骨 最奥部は小ホール状となり、洞床には多数の獣骨が散乱している。頭骨と見られる部分にツノ状の突起があるので、シカの骨ではないかと思われる。
「川乗谷・ろうそく穴」測図 以上の結果、この新洞は全長約25mの横穴型鍾乳洞であることが判明したので『川乗谷・ろうそく穴』と命名した。
 その後、聖穴付近を徹底的に探索し、ディギングできそうな穴があるかどうかを調査した。しかし、残念ながら聖穴の奥に通じそうな穴は発見できなかった。また、林道より上の岩峰も探索してみたが、特に成果は得られなかった。さらに川乗谷の上流──百尋の滝までの沢筋を探索したが、10m程の岩屋を確認しただけで、他に新洞を発見することはできなかった。
 したがって、今後の川乗谷での洞窟探索は百尋の滝より上流か、川乗山の尾根筋で行うことになる。

(深田 記) 

 

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