パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

稲村岩第2次洞窟探索
 1985年12月8日(日)。曇り。東京都西多摩郡奥多摩町日原の稲村岩で第2次洞窟探索を行う。参加者は芦田、深田の2名。
 今回は、稲村岩の南側の沢筋の洞窟探索と前回の稲村岩第1次洞窟探索で発見した新洞窟のディギングを行った。
 沢筋には、全長約5m程の小洞窟が1本あっただけで、あとは特に見つからず、上流の方は石灰岩さえも見当たらなかった。また、稲村岩の下の斜面にも洞窟と言えるものは、まったくなかった。沢筋の右岸側の山については、いくつかの露岩が見られたが、それが石灰岩であるか、どうかは確認できなかった。
 沢筋の探索を早々に終えると、前回の探索で発見した新洞窟に向かった。その途中、尾根筋に上がる作業道を見つけた。この道を登って行くと、崖下沿いに上がるよりは、はるかに楽に新洞窟にたどりつくことができた。
 一休みした後、早速ディギングを開始する。岩壁の隙間にはまりこみ、石灰華によって完全に固着している岩を排除すれば、突破できそうに思えた。そこで、その石を集中的に叩き、2時間後に突破可能な穴をあけた。
 その難所を抜けると、高さ1m、幅1.5mぐらいの広さで、約8m続いている。二次生成物は多少見られる程度である。そして、行き先は狭くなり、ほとんど行き止まりに見えた。
 だが、よく見ると右下の隅に、わずかな隙間があった。それは一辺10センチぐらいの三角形で、そこを覗きこむと向こう側に、またもや広い空間が確認できた。ディギングを行うのは、相当に困難ではないかと思えたが、まだ時間があったので、作業をしてみることにした。
 石灰華まじりの泥の洞床を堀り下げたところ、予想外に作業がはかどり、20分弱という信じられないような短時間で突破可能な穴があいた。
 その第2の難所をくぐり抜けると、そこは高さ2m、幅2.5mの小ホールで、支洞が3本ある。二次生成物も石柱や石筍などが豊富に見られる。その先は約8mで天井が低くなり、石柱やつらら石にさえぎられ、洞床の土を掘り下げない限り、それ以上進むことができない。しかし、時間切れで作業は次回ということになった。
 なお、今回の探検の成果により、この新洞を『稲村岩鍾乳洞』と命名した。

(深田 記)  

 

『1985年の活動』に戻る

 

活動に関するご質問は、ここをクリックしてください。

pccmail@egroups.co.jp