パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

横岩沢の水穴第1次測量ケイビング
 1985年5月19日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村大血川横岩沢の横岩沢の水穴で第1次測量ケイビングを行う。参加者は芦田、白幡、広瀬の3名。
 横岩沢の水穴に向かう途中、沢が伏流になっている所を発見する。伏流になる前の水の源を調べてみると、非常に小さいながらも一応、洞窟になっている。幅20〜30センチ、高さ50センチ程の洞口で、のぞいてみたところ、5mまで確認できた。大きさは人がはってギリギリ入れる規模であるが、4分の3まで水があるため、水位を下げなければ入洞することはできない。この日は横岩沢の水穴の測量をしなければならなかったので、水位を下げる作業は次回ということになった。なお、この水穴は基本的には沢の伏流と考えられるが、白い洞窟性のヤスデも確認しているので、支洞が山の中の方に延びている可能性もある。とりあえずは『Y−4D』の仮称をつけ、探検が終わった後に正式名称を決定することにした。
 横岩沢の水穴の測量は、やはり予想していたとおり、なかなかはかどらなかった。蛇行が激しく、そのために主洞の上方と下方が別の洞ではないかと思えるほど、ズレていて平面図上にあらわすのが非常に困難であった。また、下方の蛇行部分には水流があり、上下の空間もほとんどないため、水につかりながらの測量となった。結局、洞口近くの上部バイパス支洞の測量と横断面図作成用のデータ計測ができなかった。この追加測量は、次の機会に行う予定である。
 なお、今回の測量データから作図して洞内図をおこしたところ、新たな支洞があることが確認できた。横岩沢の水穴は複雑に曲がりくねっていて支洞の数も多いが、どれも蛇行によるバイパスルートであり、完全に独立した別系統の支洞は発見されていなかった。ところが、今回、洞内図より確認された新支洞は、メインの水流(つまり沢の伏流)とは違う別の水流(山の中の方から流れてくる地下水系)によって形成されたものである。今まで、この支洞が発見されなかったのはメインの水流のバイパスルートと思われていたため、だれもわざわざ水につかって、この狭いルートを抜けてみようなどと考えなかったからである。はっきり言って現状では、このルートを突破するのは困難である。洞床のレキをどけなくてはならない。つまり、水につかりながらディギングを行わなければならない。この作業も次の測量時に行う予定である。
 とりあえず測量が終わった部分の測線延長は約80m。蛇行していたため、予想よりは長い洞窟であった。次回の探検・測量で、どのくらい延びるか楽しみである。

(芦田 記)  

 

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