パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

向かい谷洞窟探索/
大血川新洞探検ケイビング
 1984年11月23日(土)〜25日(日)。晴れ。埼玉県秩父郡大滝村大血川向かい谷で第3次洞窟探索を行う。参加者は芦田、廣瀬、白幡、深田。
 初日は、大血川下流横岩沢の新洞測量を予定していたが、植林作業が始まったため、しばらく入山できなくなってしまった。
 2日目は、大血川上流向かい谷の洞窟探索。明治大学地底研究部の資料によると、大血川鍾乳洞手前の沢ぞいに『大血川新洞』と命名した小規模な水穴が存在するとのこと。そして、情報どおり滝の近くで洞口を確認。
 洞内は高さ50cm、幅1m程の通路が約10m続き、そこから水流も現れ、やがて小ホ−ルに至る。そこには高さ1mの石柱やつらら石、石筍、カーテンなどが豊富にある。さらに穴は20m程続く。最奥部はやや広く、水流は岩塊のすき間から流れ出ている。この時点では、情報よりやや大きい程度という感じであった。しかし、中央付近の一支洞を調査した結果、予想以上に大きく、貴重な鍾乳洞であることが判明した。
 まず、10m程の狭い通路を抜けると、激しい水流にぶつかる。それを過ぎると洞床は泥状になり、横幅が広く、低い水平天井が続く。そこには30cm前後のつらら石が、びっしりと垂れ下がり、思わず目をみはる。(『針千本の間』と命名)その先は高さ5mぐらいのホールとなり、上部のすき間から小さな滝を形成している。(『絶壁の滝』と命名)
 以上のように探検の結果、この洞窟は全長60m以上の迷路状横穴型鍾乳洞であることが判明した。次回には新支洞部測量と、水流や滝口を再調査したい。
 3日目は、向かい谷鍾乳洞探索の第3次アタック。まず、登竜門の穴(30mの縦穴)に向かうが、途中で深田が縦穴装備を持ったまま行方不明になってしまい、結局、入洞できず、非難ごうごうであった。以下は深田の報告(弁明?)。
「今度こそ、絶対に洞口を確認したくて、思わず暴走してしまいました.資料に忠実に大血川鍾乳洞西方の標高940m付近を徹底的に探索した。そして、あきらめる寸前に視界の片すみに入った小さな洞口。そこをのぞいてみると、大きな洞窟特有の異様な感じがして、石を投げこむと限りなく落ちていく音。思わず、これだ!と確信した」
 以上のように、幻の向かい谷錘乳洞をついに確認。時間切れのため、探検は次回に持ち越す。
 ところで、この縦穴があまり知られていないのは、なぜか? それは洞口発見の困難さにある。特徴のない地形と目立たない洞口(ちょうど死角の位置にあり、5mも離れると、もう見えない)。したがって、今回の発見はラッキーであったといえる。今後の洞窟探索に、この教訓を生かしたい。

( 深田 記)  

 

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