パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

倉沢鍾乳洞探検ケイビング
 1984年9月22日(土)〜24日(月)。曇り一時雨。東京都西多摩郡奥多摩町倉沢の倉沢鍾乳洞で第32次探検ケイビングを行う。参加者は芦田、百瀬、深田の3名。
 初日は、キャンプ設営などのため、探検活動などはなし。
 2日目は、倉沢鍾乳洞最奥部のクレバスを調査。ここには、昨年発見した下層部新洞の入口(Sルート)や、風の流れる狭洞(Zルート)などがあり、非常に有望視されているところ(この日は、ここで2匹のイモリを確認)。今回は、深田がZルートに挑戦。約2時間のディギング作業で、困難と思われた狭洞突破に成功した。
 以下、深田の報告をまとめると、まずZ状の狭洞を抜けて、狭い泥穴を数m下ると、突然広い横穴となる(この地点に泥筍や水たまりあり)。この横穴は南東(割れ目状で先細り)から北西(水穴方向)に発達したもので、洞床は砂や砂利が堆積し、洞壁には年輪状の泥や木片などが付着して、かつての豊富な水流を思わせる。その他にも、板状の鉱物(硬そうで全体は柔軟性あり)や天井の落下物(白くてもろい結晶体のようなもの)など、地質学的に興味探いものが多い。
 そして、30m程行くと、突然プールとなる(『水晶池』と命名)。深さ1〜2m、奥行き4〜5mで水流が認められる。このプールが倉沢の水穴の上流である可能性は非常に高い(ここでもイモリを確認)。さらに横穴のプールよりの付近に、鋭く浸食されたクレバス状の縦穴がある。そこを20m程登ると、広いホールに出る(『奥の院』と命名)。
 ここは四方に洞穴が続いてる。上方にも10m以上ある縦穴がある。さらに下方にも、クレバス状の縦穴。前方は狭い泥穴で、倉沢鍾乳洞では珍しいつらら石が10本近くある。左方は、本洞なみの広さを持つ泥穴である(ここには泥の洞床に水滴があけた小さな穴がたくさんあり、そこに水が落ちて奇妙な音を発する)。
 3日目。前日の探検で発見した新洞部分(第2下層部新洞と命名)の再調査を行う。『奥の院』を合わせて、全長約100m。
 このように、今回のキャンプでは予想以上の成果を上げることができた。この第2下層部新洞の発見によって、倉沢鍾乳洞と倉沢の水穴が連結する可能性が、ますます強まったといえる。

( 深田 記)  

 

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