パイオニアケイビングクラブ(PCC)の活動 


 

大血川鍾乳洞探検ケイビング/
向かい谷洞窟探索
 1984年6月10日(日)。埼玉県秩父郡大滝村大血川向かい谷の大血川鍾乳洞で第1次探検ケイビングを、向かい谷で第1次洞窟探索を行う。参加者は芦田、白幡、廣瀬、深田、百瀬の5名。
 最近、奥秩父の洞窟に関する資料を何点か入手することができた。これまでPCCは奥多摩を中心にケイビング及び洞窟探索を行ってきたが、奥秩父もそれなりに有望なフィールドではないかということになり、今回、奥秩父で2回目のケイビング及び洞窟探索を行うことにした。
 当日は白幡が横浜でレンタカーを借り、都内各地でメンバーを拾いながら大滝村に向かう。大血川地区に到着したのが午前5時。芦田が集落で聞き込み調査をした結果、今回の第2目的地である大血川鍾乳洞までのルートと、その近くの沢沿いにある水穴の情報を得ることができた。しかし、第1目的地である向かい谷鍾乳洞の所在は確認できなかった。
 とりあえず、大血川鍾乳洞を優先することとし、林道から続く作業道を利用して向かい谷を登っていった。約40分で石灰岩峰が両岸に切り立つ付近に至る。探索の結果、芦田が右岸側にある石灰岩峰の直下で大血川鍾乳洞を確認した。
 大血川鍾乳洞は北東−南西方向にほぼ直線に発達した全長約55mの横穴で、主洞の二次生成物は資料に記載されたとおり、フローストーンが少し見られる程度だった。しかし、芦田、白幡によるディギングの結果、最奥部手前の支洞が入洞可能となり、石筍、石柱、つらら石、カーテンなどがかなりの二次生成物が確認できた。
 大血川鍾乳洞の出洞後、近くの向かい谷の沢筋、左岸の石灰岩壁下で20cmくらいの流出口を確認した。その水量から、背後に大きな洞窟が存在するものと思われる。また、流出口の対岸、右岸側には小規模な横穴があった。一応、『向かい谷湧水対岸の穴』と命名した。
 さらに左岸側の上方にある石灰岩壁の中腹に開口する洞窟を発見した。下から20mくらいの場所にあるが、なんとかフリークライムで洞口までたどり着ける。洞内は三段構造でフローストーンが少し見られる。洞口から少し行くと、すぐに深さ20mほどの縦穴となっている。この縦穴を『登竜門の穴』と命名した。
 その後、今回の第1目的地である向かい谷鍾乳洞を探索するが、時間切れで場所を確認することはできなかった。この洞窟は資料によれば、深さ46mの三段構造の縦穴で、二段目から三段目にかけて、洞内滝を形成しているとのこと。次回そこはアタックしたいものである。午後4時に現地を出発して東京へ向かった。
 今回の成果は大血川鍾乳洞の所在の確認と探検(新支洞発見)、登竜門の穴の発見などなかなかのものであったが、向かい谷鍾乳洞の場所が確認できなかったので80パーセントの満足度であった。

( 芦田 記)  

 

『1984年の活動』に戻る

 

活動に関するご質問は、ここをクリックしてください。

pccmail@egroups.co.jp